おつかれさまでした。
UFC191は、フランク・ミアvsアンドレイ・アルロフスキーや、
デメトリアス・ジョンソンのフライ級タイトルマッチなんかもあって楽しみだったんですが、
それを全部吹っ飛ばしてしまったニュースがありました。
しかも今日、試合をしてない人です。
「アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ引退」
http://jp.ufc.com/news/Rodrigo-Nogueira-grateful-to-remain-with-UFC-after-retirement-from-Octagon
う〜ん、確かにここ数年、打たれ弱くなってたし、フランク・ミアに腕折られたり、
ロイ・ネルソンにノックアウトされたり・・・。
往年の輝きを知ってる僕としては、ちょっと悲しい試合が多かったんで、
引退も仕方が無いと言えば仕方が無いかもしれません。
思い起こせば、プロレスオタクだった僕が完全にPRIDEにハマったのが、
アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラvsミルコ・クロコップの一戦。
当時、破竹の連勝街道を突き進むミルコを大逆転の腕十字で仕留めた試合はホントに凄かった。
世界のTK、高阪剛が、ノゲイラとアントニオ猪木を比べて、
「ノゲイラの戦い方って例えば猪木さんが若い頃からMMAをやってたら
あんな戦い方をやったと思うんですよ」と言ったのも、
猪木信者だった僕のハートを直撃してしまいました。
ボブ・サップを撃破したり、エメリヤーエンコ・ヒョードルに結局勝てなかったり、
当時、日本人最強と言われた藤田和之とバラエティ番組で綱引きして負かしたり、
勝っても負けても「物語」がある選手でした。
今日のメインでタイトルを防衛したフライ級王者デメトリアス・ジョンソンも
確かにスゴイ選手なんですが、やっぱり格闘技の醍醐味はヘビー級のぶつかり合いだと思います。
そして、それまでは大男がパワーでぶつかり合うだけだったヘビー級に
ノゲイラは「技術」を持ち込んだような気がします。
だから面白かった。
アスリートの引退なんて、結局は本人が決めることなんで、
外野の僕らが四の五の言う事では無いんですが、やっぱり淋しいですよね。
僕らが言えるのはただひとつ。
ありがとう!ノゲイラ!おつかれさまでした。
なのであります。
今後はブラジルで後進の指導にあたるそうですね。
次はノゲイラの弟子がヒョードルの弟子をやっつけたりするのが見たいですね。
ほら、やっぱり「物語」がある人なんです。